【研究シーズ特集】第3回 帯広畜産大学
KNIT連携機関である4大学がそれぞれ編集している“研究シーズ集”。
この1冊は、“知”の総覧であり、各大学それぞれが日進月歩する大学の研究状況を更新しています。
異分野meetup 2021では、各大学の研究シーズ集編集担当部門に、学外の方へ向けた活用方法や、自分の研究を掲載したい時にどうすれば良いか、また各大学の研究の特色について、KNIT事務局がお話を伺いました。
第1回 室蘭工業大学
第2回 北見工業大学
第3回 帯広畜産大学 ← 今回はここ
第4回 北海道大学
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第3回目にご紹介する大学は、国立大学法人帯広畜産大学です。
研究シーズ集の編集担当は、産学連携センターの皆様です。今回はこちらで知的財産マネージャーとして働く、嘉屋 元博さんに、活用方法についてお話を伺いました。
帯広畜産大学の研究シーズ集は、毎年研究者全員に更新確認を行い、今年は冊子の更新も進めているとのこと。「印刷版も欲しい」というリクエストに応えての更新です。
「帯広畜産大学は獣医、畜産だけではなく、作物生産や食品科学、農業経済に農業機械を研究する農業工学など、農学分野の幅広い研究を行っている大学です。」と嘉屋さん。昨年は、ウイルス(人獣共通感染症)を研究している先生への新型コロナウイルスの不活化効果評価の問い合わせが殺到したそうです。
帯広畜産大学は北海道の中央部に位置しており、空港が近いことから本州とのアクセスは悪くないものの、道内他地域との行き来にはどうしても時間がかかります。以前は対面で開催していた産学官交流イベントを、コロナ禍によりオンライン開催としたところ、これまで遠方のため参加できなかった方が「参加方法が多様になったおかげで参加できるようになった」と嬉しいコメントもいただいたそうです。
帯広畜産大学がある十勝地域は、”十勝晴れ”と言われるほどに晴天の日が多いそう。
隣には日高山脈があり、山々から流れる豊富な水源が流れるこの土地は、畑作、酪農、畜産が盛んで食料自給率1100%。食べ物も大変美味しいところです。
嘉屋さんに、帯広畜産大学の研究一押しポイントを伺ったところ、
「農場から食卓までの研究者が揃っています!」と力強くコメントをいただきました。
取材の間も、嘉屋さんが研究についてお話すると「作るところから食べるところまで」というフレーズが登場し、研究シーズ集の中に帯広畜産大学のうまみがぎゅっと詰まっていることを実感しました。研究シーズ集を見てみると、私たちが普段食べている物に関連した研究課題の量の多さに驚かされます。
私たちの日々の食生活を改めて考えるきっかけにもなる、帯広畜産大学の研究シーズ集。食事の前に、一度アクセスしてみるのも良いかもしれません。
帯広畜産大学研究シーズ集
(産学連携センターのコーディネーターの高橋 悠さん、大津 里菜さんのコンビで編集しています!)
帯広畜産大学 産学連携センター
お問合せ
※記載のあるメールアドレスまで、ご相談内容をお送りください。
取材協力:帯広畜産大学 産学連携センター 知的財産マネージャー 嘉屋 元博 様