「北海道大学ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言」制定記念講演会
北海道大学では、人権尊重の観点から人間社会の基盤であるとともに「世界の課題解決に貢献する」大学として不可欠な「多様性と包摂」の理念について、学内構成員の理解を促進し、国際社会に向けて本学の決意を発信することを目的に、「北海道大学ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言」を制定します。
これを記念し、大学におけるダイバーシティ&インクルージョンを推進する上で重要なテーマである「ジェンダー、セクシュアリティ、民族共生、ユニバーサルデザイン」について、連続講演会を開催します。
各テーマの専門的見地からの講演および講演者とコメンテーターとの対談を通じて、現状を理解し課題解決に向けて参加者とともに考えることを目指します。
実施概要
日時 | 2021年12月10日(金)18:00-20:00 開会式、第1回記念講演:大学と民族 2021年12月16日(木)18:30-20:00 第2回記念講演:大学とユニバーサルキャンパスデザイン 2021年12月20日(月)18:30-20:00 第3回記念講演:大学とセクシュアリティ 2021年12月22日(水)18:30-20:10 第4回記念講演:大学とジェンダー、閉会式 |
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開催方法 | オンライン(12月10日のみ北海道大学学術交流会館にて視聴も可) |
定員 | 各回150名(要申し込み・先着順) |
対象 | 北海道大学教職員および学生、一般の方 |
参加費 | 無料 |
使用言語 | 日本語 |
実施主体 | 主催:北海道大学人材育成本部ダイバーシティ研究環境推進室 共催:北海道大学大学院文学研究院 応用倫理・応用哲学研究教育センター(CAEP) |
申込方法 | 以下のフォームよりお申し込みください。申し込み受付後、Zoomウェビナーの視聴URLをお送りします。 |
申込期限 | ※お申し込みを締め切りました |
プログラム
開会式
日時 | 2021年12月10日(金)18:00-18:20 |
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開催方法 | オンライン(北海道大学学術交流会館での視聴も可) |
式次第 | ♦開会の辞 山口 淳二 北海道大学理事・副学長・人材育成本部長 ♦式典挨拶 寳金 清博 北海道大学総長 |
第1回記念講演:大学と民族
日時 | 2021年12月10日(金)18:30-20:00 |
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開催方法 | 北海道大学学術交流会館およびオンライン |
講演題目 | グローバル化時代の大学ー違いを認め合う共生社会を目指してー |
講演概要 | 個が中心となった現代社会においてはお互いの違いを認め合うことが重要となる。民族・性別・性的思考・宗教的・社会的背景を超えて自立した個人同士が共生してより良い社会をつくっていくことがグローバル化時代の生き方の条件である。 |
講演者情報 |
【講演者】ウスビ・サコ 京都精華大学学長 【聞き手】結城 幸司 アイヌ・アート・プロジェクト代表 【司 会】加藤 博文 北海道大学 アイヌ・先住民研究センター長 ※講演者、聞き手の方は、オンラインでのご参加です。 |
第2回記念講演:大学とユニバーサルキャンパスデザイン
日時 | 2021年12月16日(木)18:30-20:00 |
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開催方法 | オンライン |
講演題目 | 共生社会の基盤となるキャンパス・コミュニティ |
講演概要 | 学生、教職員等の[学内の構成員]を中心に、学外の構成員との関わりによって形づくられる、社会的資本として開かれた大学とそこでのコミュニティのあり方、そしてそのためのフィルターとしてのキャンパスについて考えます。 |
講演者情報 |
【講演者】山田 あすか 東京電機大学未来科学部建築学科教授 【聞き手】小篠 隆生 北海道大学大学院工学研究院准教授 【司 会】菅原 修孝 北海道大学理事 |
第3回記念講演:大学とセクシュアリティ
日時 | 2021年12月20日(月)18:30-20:00 |
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開催方法 | オンライン |
講演題目 | なぜ、ダイバーシティが必要か?―尊厳としてのセクシュアリティ― |
講演概要 | 21世紀国際社会では、国連やEU諸国を中心にLGBTQの人びとの権利保障が急速に進んでいる。しかし、日本の取り組みは遅れ気味である。グローバル展開を目指す大学として何が課題なのか。教育・研究・地域社会への貢献という3点から考えてみたい。 |
講演者情報 |
【講演者】三成 美保 奈良女子大学教授 【聞き手】鈴木 賢 明治大学法学部教授、北海道大学名誉教授 【司 会】瀬名波 栄潤 北海道大学大学院文学研究院教授 |
第4回記念講演:大学とジェンダー
日時 | 2021年12月22日(水)18:30-20:00 |
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開催方法 | オンライン |
講演題目 | ジェンダー平等を推進し、研究する人生の魅力を高める |
講演概要 | 大学は知の生産の拠点であり、学術の再生産の主要な担い手である。本格的な知識基盤社会の到来にともない、世界の大学で構成員の多様化が進み、知の生産と社会との知の還流にしのぎを削っている。多様化のなかでもジェンダー平等化にそくして、日本の大学の状況はどのようなものか。経済・社会のあり方との関連は、どうか。意見交換したい。 |
講演者情報 |
【講演者】大沢 真理 東京大学名誉教授 【聞き手】三輪 敦子 一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク共同代表理事 【司 会】長堀 紀子 北海道大学人材育成本部ダイバーシティ研究環境推進室特任教授 |
閉会式
日時 | 2021年12月22日(水)20:00-20:10 |
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開催方法 | オンライン |
式次第 | ♦閉会の辞 矢野 理香 北海道大学人材育成本部ダイバーシティ研究環境推進室長 |
視聴を希望される方は、以下のフォームよりお申し込みください。申し込み受付後、Zoomウェビナーの視聴URLをお送りします。
※お申し込みを締め切りました
ご参加に際しての注意事項
- 会場でのご参加を希望される方へ。会場では十分な感染症対策を施しますが、マスクの着用、入館される際の検温および手指の消毒のご協力をお願いいたします。
- 本セミナーではビデオ会議システム「zoom」を使用します。ご参加にはPCやタブレットなどの端末と、安定したインターネット環境が必要です。
- 聴講に必要な動作環境はZoomホームページをご覧ください。
- Zoomが利用可能か、Zoomのテストサイトなどで、PC等やネットワーク設定等を事前にご確認いただくことをお勧めします。
登壇者・聞き手のご紹介(セミナー開催順)
ウスビ・サコ 京都精華大学学長
マリ共和国生まれ。 国の派遣により北京語言大学、南京東南大学で学ぶ。1990年、東京で短期ホームステイを経験しマリに共通するような下町の文化に驚く。91年来日、99年京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。専門は空間人類学。「京都の町家再生」「コミュニティ再生」など社会と建築の関係性を様々な角度から調査研究している。京都精華大学人文学部教員、学部長を経て2018年4月から現職。
結城 幸司 アイヌ・アート・プロジェクト代表
1964年釧路市春採出身。2000年「創作者集団アイヌ・アート・プロジェクト」設立。札幌アイヌ協会国際文化部長、「アオテアロア・アイヌモシリ交流プログラム」副代表。木版画家、木彫作品、現代アート作家、ミュージシャン、環境問題を題材にアニメーション作品「七五郎沢の狐」、朝日出版「トワトワト」挿し絵、フランスルーブル美術館にて神話語り(2011年)。
山田 あすか 東京電機大学未来科学部建築学科教授
専門は医療・福祉等分野の建築計画、環境行動で、建築による生活者の支援を研究。主な賞に、日本建築学会奨励賞、日本建築学会学会賞(2018)『医療・福祉施設における利用者本位の建築計画に関する一連の研究-環境行動、施設計画、制度と都市環境のスケールを縦断して』、関東教育協会業績賞、キッズデザイン賞等。
小篠 隆生 北海道大学大学院工学研究院准教授
専門は、キャンパス計画、都市計画、都市デザイン、建築計画。主な著作に、『「地区の家」と「屋根のある広場」』(2018、鹿島出版会):2021年日本建築学会著作賞、「まちのようにキャンパスをつくり、キャンパスのようにまちをつかう」(2020)など。主な作品に、東川町立東川小学校+地域交流センター(公共建築賞優秀賞2020)など。サステイナブルキャンパス推進協議会CAS-Net JAPAN副代表幹事。
三成 美保 奈良女子大学教授
2016~2020年:奈良女子大学副学長
2017~2020年:日本学術会議副会長
(学位)博士(法学)
(専門)ジェンダー法学・ジェンダー史・比較法文化論
(近著)
三成美保編『同性愛をめぐる歴史と法―尊厳としてのセクシュアリティ』明石書店、2015年
三成美保編『LGBTIの雇用と労働―当事者の困難とその解決方法を考える』晃洋書房、2019年
三成美保編『教育とLGBTIをつなぐー学校・大学の現場から考える』青弓社、2017年
鈴木 賢 明治大学法学部教授、北海道大学名誉教授
中国法、台湾法専攻。近著に『台湾の同性婚法――なぜ台湾がアジアで初めてなのか』。北大院生時代からLGBTQ当事者運動に参加、1996年からレインボーマーチ札幌を主宰。現在、自治体にパートナーシップ制度を求める会世話人、北海道LGBTネットワーク顧問。
大沢 真理 東京大学名誉教授
専門は社会政策の比較ジェンダー分析。大学内では総長補佐(2000年度)に続きハラスメント防止委員会副委員長、男女共同参画推進委員会基本計画策定専門委員会座長、男女共同参画推進室長、社会科学研究所長、大学執行役副学長など。学外では男女共同参画審議会(専門)委員(1995-2000年)、男女共同参画会議影響調査専門調査会会長(2001-2004年)、日本学術会議(連携)会員(2005年-現在)。
三輪 敦子 一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク共同代表理事
日本赤十字社外事部、国連女性開発基金(現UN Women)アジア太平洋地域バンコク事務所、(公財)世界人権問題研究センター等において、ジェンダー、開発、人権、人道支援分野の様々なプログラムの実施支援や調査・研究に携わってきた。(一財)アジア・太平洋人権情報センター所長。サセックス大学開発研究所修士課程(ジェンダーと開発)修了。
お問い合わせ
このイベントに関するお問い合わせはこちらまで。
北海道大学人材育成本部 ダイバーシティ研究環境推進室
mail: reed [at] synfoster.hokudai.ac.jp
call: 011-706-3625