異分野meetup week2020オンラインセミナー「みんなで摸るあなたの異分野~筑波大100人論文を踏まえたワークショップ~」を開催しました(12/4)
2020年12月4日(金)に、筑波大学URA研究戦略推進室 リサーチアドミニストレーターの新道真代さんをお迎えして「みんなで摸るあなたの異分野~筑波大100人論文を踏まえたワークショップ~」を開催しました。このセミナーは、北海道の6つの連携機関が共同して組織する北海道ダイバーシティ研究環境推進ネットワークが主催する異分野meetup week2020の中で実施されました。
いろんな人が集まって発想すると、どんなことが起こるのだろう?一人で考えるのと何が違うの?を体験できる企画です。
100人論文とは、京都大学から始まった、本音で意見交換をして研究(人生)テーマを磨く企画のこと。意見交換から活動のコラボレーションへ発展することもあるそうで、今では全国で同様の手法を用いたイベントが開催されています。
筑波大学でも100人論文を開催しており、今回講師を務めていただいた新道さんは、筑波大学100人論文の企画担当をされています。さらに、研究者同士のコミュニケーションがより発展する仕掛けとしてワークショップも企画されています。
KNIT事業として昨年度より開催している異分野交流イベント異分野meetup2020は、この100人論文を参考に、研究者同士のコミュニケーションが活発に行われ、共同研究が創発する場として企画していることから、新道さんとのご縁がありワークショップを開催しました。
今回のワークショップでは、提示された“お題”から“着想”をトレーニングする「強制連想法」と、参加者の発言に意見・批判をしない、“ブレスト”の記入版「ブレインライティング」の練習を行いました。
強制発想法の練習では、電子ふせんを使って、新道さんから教わったルールに倣ってアイデアやワードを楽しく発想していきました。(そう、今回は完全オンラインなので付箋もメモ書きもホワイトボードもすべてオンライン!)
当初はこんなワードを張り付けていいのかな?とためらっていた参加者も、制限時間内にアイデアを出すため、思い浮かんだことをどんどん張り付けていくうちに、参加者同士の思いもよらないアイデアに驚きと笑いが起こっていました。
ブレインライティングでは、既存概念や先入観にとらわれずに自由に発言することで、他者の発想に触れる経験をすることができました。
以上の基本練習のあとは、“お題”を実際の研究紹介に変えて発展練習です。
まずは、それぞれの研究内容を高校生にも分かるような言い方に変えて簡潔に説明することに挑戦。自分ではいつも使用している専門用語について、参加者から、「〇〇って何ですか?」という質問や様々な質問を受けることで、“聞き手に伝わっていないことがある”という事実に気が付く経験をすることができました。
そしていよいよ基本練習の発展。参加者それぞれの研究内容を全員で交換して読み、そこから連想したワードとコメントを交換しました。参加者のみなさんは新たな発想に出会った様子で、刺激を受けていました。
新道さんには異分野交流に必要なアイデアの生み出し方や、発想を量産する方法など、多くのお役立ち知識をいただき、誠にありがとうございました。参加者の皆様、誠にありがとうございました。