KNITシンポジウム『多様性から編み出すイノベーション』を開催しました
2020年12月1日、北海道ダイバーシティ研究環境推進ネットワーク(KNIT)シンポジウム『多様性から編み出すイノベーション』をオンラインにて開催いたしました。
講師には、総合科学技術・イノベーション会議議員、富士通株式会社理事の梶原ゆみ子様、東京都公立大学法人理事、筑波大学名誉教授の吉武博通様をお迎えいたしました。
はじめに、梶原ゆみ子様に『何のためのD&I?誰のためのD&I?』と題して、日本の女性参画の現状や,企業の視点からD&Iについてお話いただきました。諸外国に比べた日本の現状と、CSTIの政策、また富士通での取り組みについて詳しいお話に、これからのダイバーシティ&インクルージョンについて認識を新たにしました。
続いて吉武博通様からは『ダイバーシティの視点から大学と社会のこれからを考える』として、大学組織での構造や認識等根本問題から働き方改革についてのご講演でした。データをもとに、大学での現状、取組や課題から働き方改革が大学にもたらす効果まで、大変示唆に富むお話でした。
初めてのオンライン開催となりましたが、北海道ダイバーシティ研究環境推進ネットワーク共同実施機関や協力機関および全国のダイバーシティ事業の携わる機関、教職員や民間企業の方など約90名の参加申込があり、ともに「なぜ大学で(産学で)ダイバーシティを推進する必要があるのか?」「組織にとって+研究者にとってどういう意味があるのか?」というような話題について、その社会的背景とともに考え、理解を深め、展望を共有しました。
参加者事後アンケートによりますと、”多様な人が働きやすい環境づくりが進んでいるかどうか”との問いには、”進んでいると思う””進んでいると思わない”がほぼ同数ずつという結果でした。また、コロナ禍の前後では多少の考え方、制度の変化もあったようです。
北海道ダイバーシティ研究環境推進ネットワークでは、北海道内大学や企業の研究環境の一層の充実に向けてさらなる取組を進めてまいります。