2021/08/17
KNIT勉強会「研究環境におけるジェンダーダイバーシティ:エルゼビアのレポートと取り組みからみる今後の可能性 」開催報告(8/3)
8月3日(火)、北海道ダイバーシティ研究環境推進ネットワーク(KNIT)兼全国ダイバーシティネットワーク北海道ブロック勉強会「研究環境におけるジェンダーダイバーシティ:エルゼビアのレポートと取り組みからみる今後の可能性 」をオンラインにて開催しました。
講師にはエルゼビア・ジャパン株式会社 カスタマー・コンサルタントの井上淳也さんをお招きしました。北海道大学の教職員をはじめ、KNIT連携機関である室蘭工業大学、帯広畜産大学、北見工業大学、株式会社アミノアップ、日東電工株式会社の教職員および社員、またKNIT協力機関からは小樽商科大学の教職員の方も含め、約20名が参加しました。
本勉強会では、エルゼビア社より公表されたジェンダー・レポートに基づき、研究への参加状況や業績、キャリアに関するジェンダー差について結果をご説明いただきました。加えて、同社のジェンダー課題に関わる目的と取組について、データを元に講演いただき、組織としての有り様など多くの示唆をいただきました。講演後の質疑応答では、参加者からはデータに関する様々な質問があり、関心の高さが伺えました。さらに、同社の石崎悠里さんからも豊富な関連情報を提供いただきました。
参加者の声
- マスメディアなどの情報でもよく言われているが、やはりデータ通りジェンダー差があることがよくわかった。
- 特許出願数や国際共同研究のデータなど、これまで見たことがなかったので興味深かった。
- 研究者は男性が多いことは、半ば当たり前のような感覚になっていたが、研究者の性差の偏りが大きく、多様性が損なわれることは研究成果を得る観点から見ても、数字には出てこない社会的な機会損失でもあることに気づかされた。
- 国際比較の中で日本の女性研究者の圧倒的な少なさ、伸び率の低さを図であらためて痛感した。
エルゼビア社が今回発表されたレポートおよび同社より公表された学術論文に関するすべてのジェンダーレポートはこちらよりご覧いただけます。(ジェンダーレポート2020 日本語要約版はこちら)